米国の水産業の進化を目指すShinkei Systems Corp.に出資しました。
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2025.06.13
米国の水産業の進化を目指すShinkei Systems Corp.に出資しました。

ヤマトホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾 裕、以下:ヤマトHD) は、「KURONEKO Innovation Fund 2号(以下:KIF2号)」を通じて、自動で魚の神経締め※1処理を行うロボットの開発や垂直統合型※2の水産事業を展開するShinkei Systems corp.(本社:アメリカ合衆国、CEO:Saif Khawaja、以下:Shinkei)に出資を実行しました。

神経締めをはじめとする活締めは、漁獲した魚の鮮度や美味しさを長く保つ技術として日本では広く普及しています。一方、米国ではこうした加工技術が十分に浸透していないため、流通過程で鮮度が落ち、魚が大量に廃棄されるという課題があります。

Shinkeiは、米国の水産業の進化を目指すスタートアップです。このような社会課題を解決するため、船上での魚の神経締めを自動化したロボット「Poseidon(ポセイドン)」を開発しました。さらに、漁師と協力し、漁獲から加工・卸売りまでを一貫して手がけています。Shinkeiの先進的な技術と垂直統合型のビジネスモデルによって実現した高品質な魚は、米国の一流レストランで提供されているだけでなく、漁師の業務効率化や、食品廃棄ロス削減への寄与が期待されています。

今回KIF2号は、Shinkeiの技術開発の優位性や事業の成長性や業界のビジネスモデル構築に取り組む姿勢などを評価しました。本出資を通じて、ヤマトグループとShinkeiが持つ技術と知見を相互に提供し、「新たな物流」「新たな価値」を創造していきます。


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※1 捕獲した魚の状態を新鮮に保つため、魚の神経を破壊して死後硬直を遅らせ、魚の臭みや腐敗を抑制する活締めの技術。
※2 製品の製造やサービス提供において、原材料の調達から販売までの一連のプロセスを自社で完結させるビジネスモデル。